植栽に水をやりながら、自転車を洗車できるスペースって実は便利。泥や油で汚れてしまっても、ついメンテナンスを後回しにしてしまいがち。だけど、すくすく育ったグリーンの隣に、ベンチを置いたりした空間だったら気持ちよく洗車できそう。いつも自転車で遊びまわる子どもたちの自転車も砂だらけだから、親子で一緒に愛車を洗うのなんていうのもきっと楽しい。

中村俊哉さん　
藤井愛さん ご家族（建築家）

住宅の建築設計を中心にインテリアや家具、照明、ショップ什器など幅広いデザインを手がける、「ship architecture Inc.」を2人で運営。

ふらっと訪れて、友人の軒先に自転車を置く。家の外とリビングをシームレスにつなぐ縁側に腰掛けると、部屋から友人が出迎えてくれる。そんな、自転車好きの仲間と気軽に集まれる家が理想的かも。出してくれたお茶を飲みながら、最近自転車で出かけた街の話をしたり、近所のおすすめなパン屋さんの情報交換をしてみたり。家が仲間との自転車ライフを楽しむ基地になったらいいな。

谷澤弥恵子さん
（トーキョーバイク スタッフ）

街を楽しむための自転車ブランド「トーキョーバイク」のマーケティング担当。夫と息子と中古マンションで3人暮らし。

自転車もファッションの一部みたいにコーディネートしても楽しい。だからこそ、自転車を家の中に持ち込んで、洋服との組み合わせをチェックできる土間スペースがあると便利。自転車まで映る大きな鏡とメガネや帽子、バッグを置けるストレージはマスト。今日の天気はこうだから、どんなアイテムをこの自転車に合わせようかな。コーディネートを考えるのがもっと楽しくなる。

入江卓郎さん
（デザイナー）

アイウェアブランド「URM（ウルム）」のデザイナー。プロさながらのDIY技術とアイデアで、リノベーションされたご自宅をアップデートしながら暮らす。

クルマやバイクは難しいけれど、室内に持ち込める自転車だったら部屋をガレージにできる。家にいながら好きなときに愛車をいじれるし、メンテナンス道具は棚に置いておくだけでちょっとしたインテリアになる。あえて和室をリノベーションして、押し入れをガレージに変えてもカッコいい。いつも好きな自転車が目に入るから、家にいる時間も好きになる。

三木亮祐さん
（会社員）

AIの研究開発をしながら、趣味のスポーツバイクを愛するサイクリスト。自宅の一部をDIYし、自転車のメンテナンススペースに。

なぜだか自転車好きにはコーヒー好きも多い気がする。僕もその一人。コーヒーを淹れるのが上手な友人がカウンターキッチンに立っていて、自転車を脇に置きながら、コーヒーを片手におすすめのカフェについて立ち話。だらだら長居せずに、さくっと話して、さっと帰る。土間づくりで中と外の空間がつながっていると、そんな気軽なコミュニケーションができて、それが心地よかったりする。

田代勇輔さん
（トーキョーバイク スタッフ）

街を楽しむための自転車ブランド「トーキョーバイク」のCOO。商品の企画・設計から、イベントの音響担当まで担う「何でも屋」。